朝どうしても起きられない中高生へ|怠けじゃなく体の病気かもしれない
目覚ましが鳴っても体が動かない。親に「起きなさい!」と怒られるけれど、本当に動けない。—— その苦しさ、気のせいではありません。
「怠けている」「気合いが足りない」と言われ続けてきた人ほど、本当は体の病気かもしれないことを知ってほしいのです。
起立性調節障害(OD)の可能性
中高生の約10%が経験すると言われる起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation, OD)。自律神経のバランスが崩れて、朝に血圧が上がらず、脳に血が巡らない状態です。
こんな症状はありませんか?
- 朝は動けないのに、夕方から元気になる
- 立ちくらみ、めまい、吐き気が多い
- 頭痛、動悸、腹痛が起きやすい
- 午前中の授業に集中できない
- 寝ようとしても夜中まで眠れない
3つ以上当てはまるなら、小児科・心療内科での診断をおすすめします。血圧を測る簡単な検査(新起立試験)で分かることがあります。
怠けているわけじゃない理由
ODは「気合いではどうにもならない」自律神経の不調です。親や先生に「甘え」と言われて傷ついてきた人は、一度病院で診てもらうことが、自分を守る一歩になります。
診断がつけば、学校も配慮してくれるようになり、自分でも「怠けじゃなかったんだ」と納得できます。
今日から試せる5つのこと
1. 起きたら最初に水を一杯
寝ている間に水分が抜けて血液が濃くなっています。コップ1杯(200ml)の水を飲むと、血圧が上がりやすくなります。
2. 布団の中で体を動かしてから起きる
いきなり立つと血圧が下がります。布団の中で手足をグーパー、首を左右に動かすを30秒してから、ゆっくり体を起こしてください。
3. 朝日を浴びる(5分でOK)
カーテンを開けて窓際に座るだけでOK。光は体内時計のリセットボタン。夜に眠くなるためにも、朝の光は大事です。
4. 朝ごはんに塩気をプラス
味噌汁、梅干し、塩おにぎり —— 塩分と水分が、起きにくい朝の味方です。ODの人には特に推奨されています。
5. 夜はスマホを早めに手放す
寝る直前のスマホは、朝の起きにくさに直結。寝る1時間前に画面オフを目標にしてみてください。
親に伝えるコツ
「起きられない」を「怠け」と受け止められやすいので、具体的に体の症状を伝えるのがコツ。
- 「めまいがして、頭がぼーっとする」
- 「吐きそうになる朝がある」
- 「学校で聞いた『起立性調節障害』かもしれないから、一度病院に行きたい」
病院に行きたいとだけ伝えられれば、説得に成功しなくてOK。
病院で相談するタイミング
- 週の半分以上、1時間目に間に合わない
- 遅刻や欠席が2週間以上続く
- 頭痛・腹痛・めまいなど体の症状が続く
- 自分で立ち上がるのがつらい
小児科、または心療内科・思春期外来が窓口になります。学校を休んで受診して構いません。
学校への伝え方
診断書があれば、授業開始時間の配慮をお願いできる学校が多いです。担任・保健室・スクールカウンセラーに相談してみてください。
ひとりで「朝型」を目指さなくていい
ODの人が無理に早起きを続けると、さらに悪化することがあります。体が整うまでは、「遅刻してでも行けた」を成功としてください。
気持ちが落ちそうな時は
朝起きられない日々が続くと、「自分はダメだ」と思いがち。でも体の問題です。誰にも分かってもらえない時は、書き出してみてください。
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